- 在宅ワークで集中できない……なんで?
- 家でもパフォーマンスを出したい
- なんとなくやる気が出ない在宅フリーランス
在宅ワークは自由で快適だけど、ついついサボってしまう……そんなふうに悩んでいませんか?
オフィスとは違い、人目がなく、生活空間との境界があいまいな環境では、どうしても意識が散漫になりやすいもの。
そこで本記事では、在宅で集中してパフォーマンスを出すための具体的な方法とツールを紹介します。
「やる気が出ない」「気が散って仕事が進まない」と悩むあなたに、今から実践できるヒントをお届けします。
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在宅ワークはなぜ集中できないのか?

在宅ワークで集中できないのは意志力ではなく、外的な要因が強く影響しています。
- 人目がない
- 生活空間との境界がない
- 家族と暮らしている
- 家のなかに誘惑が多い
- 作業環境が合っていない
それでは、5つの要因について具体的にみていきましょう。
人目がない
在宅ワークでは、人の目による刺激が失われるため、集中が維持しにくくなります。
これは、心理学的に「社会的促進」が関係しています。
人は他人に見られていると「評価されるかもしれない」という緊張が生まれ、脳が覚醒して集中力が上がる。
在宅ワークで集中できないのは、意思力に関係なく緊張感のなさが影響しています。
生活空間との境界がない
人の判断や思考は、置かれた環境や状況に影響されます。
たとえば、同じタスクでもオフィスでは集中できるのに、自宅だと気が散るのは、周囲の環境が「仕事」を呼び起こさせないからです。これを「文脈効果」と呼びます。
- オフィス=仕事モード
- リビング=休息モード
自宅にいると、目に見えている風景に対して、脳が「仕事モード」に切り替わりづらく、集中を保つのが難しくなります。
家族と暮らしている
周囲の会話や物音など、人は自分に関係ない刺激でも、無意識に注意を向けてしまいます。
洗濯機が終わった音、宅配のインターホン、隣の部屋から聞こえる会話……など。家のなかにはさまざまな生活音が混じっています。
特に、家族と同じ空間にいると、外部の刺激が絶えず入り込み、集中が途切れやすくなります。
家のなかに誘惑が多い
自宅には仕事と関係ないものが、すぐ手の届く場所にあります。
| 項目 | オフィス | 自宅 |
|---|---|---|
| スマホ | カバン・デスクの中 | 常に手元にある |
| 冷蔵庫・お菓子 | 共有スペース | 数メートル先 |
| テレビ・動画 | 基本的に視聴できない | 仕事中に再生できる |
| ベッド・ソファ | 基本的にない | 目に入る場所にある |
| 家事 | できない | 気になったらすぐできる |
| 娯楽 | 机の周りに置いてない | ゲーム・本などが目に入る |
オフィスでは遮断されている誘惑が、自宅ではすべて身近に。意思力だけで立ち向かうのは、なかなか難しい環境です。
作業環境が合っていない
自宅の環境は、オフィスほど仕事に適した空間に整っていない可能性があります。
オフィスでは、机や椅子からディスプレイ、照明、空調まで、仕事に集中できるようにそろっているはず。
作業環境が整っていないと、姿勢が崩れやすかったり、小さな不快感が積み重なって疲れやすくなったりして、集中を妨げてしまいます。
在宅ワークに集中できないときの5つの対策

それでは、集中力を高めるために、具体的に行動できる対策を考えていきましょう。
- 着替える
- やらないことを決める
- 時間を区切って作業する
- ポモドーロテクニックを活用する
- デスク環境に投資する
無料ですぐに実践できるものが多いので、気になるものから試してみましょう。
着替える
パジャマのまま仕事をしているなら、着替えてみましょう。
普段着にするだけで脳が「内」から「外」に働きます。文脈効果によるもので、服装の変化が脳を切り替えるスイッチになるためです。
パジャマのままだと、リラックス状態が続きます。「集中力できない……」と悩んだときは、気分を変えてまずは着替えることがおすすめです。
やらないことを決める
あれもこれもと「やること」を考える前に「やらないこと」を決めることが重要です。
自宅には誘惑が多く、作業中に判断を繰り返すほど集中力が削られます。
例えば、「SNSを見ない」「テレビをつけない」「家事をやらない」など、リストアップしてみましょう。
何をしないかを明確にすると、限られた集中力を本来の仕事に使えるようになります。
時間を区切って作業する
集中力を維持するには、時間を区切って作業することが効果的です。
人の集中力は、60〜90分ほどで低下すると言われています。そのため、適度に休憩を入れながら集中力を維持させることが重要です。
たとえば、60分間がっつり作業したら5分休憩するなど、意識的に「休む」ことにも着目してみましょう。

ポモドーロテクニックを活用する
ポモドーロ・テクニックは、在宅で集中して作業したいときにおすすめのメソッドです。
- タイマーを25分に設定
- 1タスクに取り組む
- 5分休憩
- また次の25分作業する
25分の作業と5分の休憩を区切ることで、脳の疲労を防ぎ、集中と回復のリズムを保てるからです。
長時間の集中を目指すより、「短く集中してこまめに休む」ほうが、結果的にパフォーマンスを上げられます。

デスク環境に投資する
在宅で集中力を高めるために、デスク環境への投資も検討しましょう。
椅子や机、照明などの環境を整えることで、体への負担が減り、集中が保ちやすくなります。
- 椅子と机:体に合った高さ・姿勢で作業できる
- 外部モニター:作業領域が拡大できる
- キーボードやマウス:手首の負担が軽減できる
- 照明:目が疲れにくくなる
まずは、高さの合う椅子や外部モニターを導入するだけでも、作業効率は大きく変わります。
在宅ワークにおすすめのツール

ここでは、筆者が実際に利用しているおすすめのWebツールをご紹介します。
- Toggl Track|タイムトラッカー
- Googleカレンダー
- WorkFlowy|ToDoリスト
どれも無料で使えるので、在宅ワークで集中したい人はぜひ参考にしてみてください。
Toggl Track|タイムトラッカー
Toggl Trackは、作業時間を自動で記録・管理できるタイムトラッキングツールです。
- タイマーで作業時間を計測できる
- タスクごとに時間を分類できる
- 日・週・月ごとの作業時間を集計できる
- グラフやレポートで時間の使い方を可視化できる
PC・スマホ・ブラウザ間でデータを同期できるため、すぐにアクセスできて便利です。
タイマーをセットするだけで仕事モードに切り替えられるため、在宅ワークでも集中力を保ちやすくなります。

Googleカレンダー
予定やタスクをオンラインで管理できる無料のスケジュール管理ツールです。
Googleカレンダーは、すでに使っている人も多いかもしれませんね。
- 予定やタスクを日・週・月単位で管理
- リマインダーで作業の抜け漏れを防ぐ
- デバイス間で同期できる
- メンバーとカレンダーを共有できる
色分けすると、仕事・プライベートを区別も可能です。時間の使い方を見える化し、在宅ワークの計画づくりに役立ちます。
集中できないときは、Googleカレンダーに「やること」と「時間枠」を作ってみましょう。
WorkFlowy|ToDoリスト
WorkFlowyは、思考やタスクを整理できるToDoリストツールです。
アウトライナーと呼ばれる手法で、箇条書きを階層でまとられるところが特徴的。
- 箇条書きでタスクやアイデアを整理
- 完了タスクをチェックで管理
- 検索やタグ、お気に入り機能
- スマホ・PC間でデータを自動同期

集中できないときは、「やるべきこと」を洗い出してみましょう。

明日の在宅ワークから成果をあげよう
在宅ワークで集中できないのは、意志の強さよりも環境が大きく影響しています。
人目の有無や家族の影響など、努力だけでは変えにくい要素ですが、小さな工夫で対策可能です。
- 着替えて「仕事モード」に切り替える
- やらないことを決める
- タイマーを使ってメリハリをつける
- ポモドーロテクニックでリズムをつくる
- デスク環境に投資する
どれもすぐに始められるシンプルな習慣です。在宅ワークの難しさは、自分で集中力を管理しなければいけないこと。
まずはひとつ、できそうなことから取り入れて、明日の仕事に少しだけ変化を加えてみましょう。
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